メタマスク(Metamask)を使っている人は必見です!手口を知って対策を行いましょう
ここ最近、デジタル資産の安全性が大きな関心を集めています。
特に、メタマスクをはじめとする仮想通貨ウォレットはハッキングの標的となりやすいため、資産を守るためのポイントを知ることが非常に重要です。
この記事では、あなたの大切な資産を守るための心得を7つ紹介します。
安心して仮想通貨を使用するためのポイントをしっかりと押さえましょう!
メタマスクのハッキング被害が増加している背景
仮想通貨の人気が高まる中、ウォレットサービス「Metamsk(メタマスク)」も多くのユーザーに利用されています。
しかし、その一方で、以下のような要因によりハッキングの被害も増加の一途をたどっています。
ここ数年で一気に仮想通貨ユーザーが増えたことで、初心者を狙ったハッキング詐欺が横行するようになりました。
特にパソコンやネットに疎い方なんかが、フィッシングメールや偽サポートに騙されて、パスワードや秘密鍵などの大事な情報を伝えてしまって資産を奪われてしまったという被害も急増しています。
また、悪質なハッカー達は、過去のセキュリティ対策を突破する新しい手法を常に開発しています。そのため、古いセキュリティ対策に頼っているユーザーがハッキング被害にあうケースも増えています。
こうしたハッキングの被害を避けるためには、ハッカーたちが使う手口を知り、適切な対策を講じることが重要です。
メタマスクで実際に行われているハッキング手口
ハッキング被害に遭わないためには、実際にどういった手口でハッキングが行われるかを知ることはとても重要です。
メタマスクで実際に行われているハッキングには以下のような手口があります。
偽サイトや偽URL
これは、メタマスクの最も一般的なハッキング手口のひとつです。
ハッカー達は公式サイトを装った偽サイトや偽URLを作成し、SNSやメール、チャットアプリなどを通じてユーザーを誘導します。
偽サイトにアクセスするとMetamaskのウォレット接続を要求してきて、秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズを入力するように求められます。
ここで秘密鍵やリカバリーフレーズを入力してしまうと、ハッカー側に情報がわたりウォレット内の資産を奪われてしまいます。
フィッシングメール
メタマスクのフィッシングメールは、2022年12月以降、世界中で急増しています。
このフィッシングメールでは、メタマスクのウォレットのセキュリティが侵害されていることを告知し、秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズを入力させるためのリンクが記載されていることが多いです。
また、LINEやX(Twitter)、InstagramなどのSNSで乗っ取り被害にあった人が、フォロワーに向けて一斉にフィッシングDMを送るといったケースもあります。
たとえ知っている人からのDMだからといって、少しでも怪しいと感じたらURLのクリックをするのはやめましょう。
アドレスポイズニング
アドレスポイズニングとは、正規の暗号資産アドレスを偽装したアドレスを作成して、被害者に暗号通貨を送金させる手口です。
メタマスクのトランザクション履歴はアドレスの最初と最後の4文字のみが表示される仕様になっています。
ハッカーは最初と最後の4文字が一致する偽アドレスを作り、狙ったユーザーに少額送金してユーザーのトランザクション履歴に偽アドレスを残して、偽アドレスを自分のアドレスであると誤認させます。
これは、ユーザーがメタマスクから出金する時に、トランザクション履歴にあるアドレスをコピーして使うといった行動を逆手に取った手口であり、最近では非常に多くの人が被害に遭っています。
ソーシャルエンジニアリング
ソーシャルエンジニアリングとは、人間の心理を巧みに利用して、被害者を騙して情報を盗み取る手口です。
具体的な手口としては、X(Twitter)などで、ブロックチェーンゲームやNFTに関するトラブルを報告した時に、偽の公式アカウントから「公式サポートです。問題を解決するためにサポートが必要な場合はDMで連絡を下さい」といった返信が送られてきます。
その後、ハッカーは真摯にサポートをするフリをして、言葉巧みにリカバリーフレーズ(ニーモニックフレーズ)などの重要な情報を聞き出し、ウォレットにアクセスして仮想通貨を奪います。
ソフトウェアの脆弱性を狙う
メタマスクのソフトウェアに脆弱性がある場合、ハッカーはそれを悪用して、メタマスクから資産を盗み取ることができます。
メタマスクは、定期的にアップデートが行われていますが、脆弱性が完全になくなることはありません。
それでも、旧バージョンを使うよりかは安全であることが多いのでアップデートはするようにしましょう。
メタマスクでハッキングされないために気をつけるポイント
公式のウェブサイトや取引所以外にはアクセスしない
メタマスクを接続する時は、公式ウェブサイトや信頼できる取引所以外にアクセスしてしまうと、偽サイトや偽URLに誘導される可能性があります。
始めてアクセスするサイトでウォレットを接続する時は、本当に正しいURLかどうか、信頼できるサイトかどうかをよく確認するようにしましょう。
メールやSNSで送られてくるリンクは常に気をつける
メールやSNSで送られてくるリンクは、必ず信頼できる相手からのものかどうかを確認しましょう。
特に、URLが短縮URLになっている場合は注意が必要です。
最近では、SNSやLINEが乗っ取られて無作為に不正なURLを送信するウィルスなどもあり、信頼できる相手から送られてきたとしても、どこか日本語が不自然だったり、いきなりURLだけ送られてきた場合は必ず確認するようにしましょう。
秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズを絶対に他人に教えない
秘密鍵やシークレットリカバリーフレーズは、暗号資産を保管するための重要な情報です。絶対に他人に教えないようにしましょう。
特にサポートを装って、リカバリーフレーズを入力させようとしたり、言葉巧みに情報を聞き出そうとしてくるケースが多いので注意しましょう。
送金する時はアドレス帳を利用する
メタマスクから送金する場合は、送金先のアドレスを必ず確認しましょう。
よく送金するアドレスは、メタマスクのアドレス帳を利用すると良いでしょう。
また、大金を送金する場合は、最初に少額の仮想通貨を送金して、確実に送金できたのを確認してから残りを送金する方法がオススメです。
送金手数料はその分かかってしまいますが、アドレス間違いで全財産を失うなんていうことを防ぐことができます。
メタマスクのソフトウェアを最新の状態に保つ
メタマスクのソフトウェアは定期的にアップデートが行われています。
最新の状態に保つことで、セキュリティリスクを低減することができます。
特に送金する前はアプリが最新かどうかを確認するようにしましょう。
ウォレットを用途に応じて分ける
どんなにセキュリティ対策をしても、ハッキングされてしまうリスクは存在します。
1つのウォレットで全資産で管理するのではなく、用途に応じてウォレットを分けることをオススメします。
メタマスクで別のアカウントを作成するのでも良いですし、信頼できる国内取引所や別のウォレットに分けるのも有効です。
ハードウェアウォレットを利用する
安全で確実に資産を保管したい場合はハードウェアウォレットを利用するのも効果的です。
ハードウェアウォレットは普段はネットに接続されていないため、ハッキングされるリスクがとても低いです。
特に運用しない仮想通貨を安全に保管したい方や、大金を保管している方はハードウェアウォレットを検討すべきです。
メタマスクでハッキングされないための心得 まとめ
今回は、メタマスクでハッキング被害に遭わないために、よく使われるハッキングの手口やハッキングされないためのポイントについて紹介しました。
仮想通貨は一般的な銀行と異なり、ハッキングされたからといって誰かに資産が保証されません。
そのため、自分でできる限りの対策を行い、自分の資産は自分で守れるようにしましょう。
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