【ETH】イーサリアム(Ethereum)とは?特徴や課題点とは

仮想通貨入門
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仮想通貨の世界でイーサリアムって名前は聞くけど実はよくわかっていない!なんていう人は必見です。

仮想通貨の世界ではビットコインに次いで時価総額2位を誇るのがイーサリアム(Etherreum)です。

仮想通貨を扱う人ならもちろん、そうでない人も名前くらいは聞いたことあるという方も多いのではないでしょうか?

しかし一方で、名前は知っているけどなぜ人気なのか?やどういったものなのかといったことを知らない人は意外にも多いです。

そこでこの記事ではイーサリアムについてその凄さを解説していきたいと思います。

この記事はこんな人におすすめ
  • イーサリアムについて知りたい
  • 仮想通貨初心者の方
  • イーサリアムが人気の理由を知りたい

こんな方に向けてこの記事では

  • イーサリアムとは
  • イーサリアムの特徴
  • スマートコントラクトの活用例
  • イーサリアムの課題点
  • イーサリアムの歴史
  • イーサリアムを買う方法

これらについて初心者の方でもわかるように説明していきます。

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イーサリアム(Ethereum)とは

イーサリアム(Ethereum)とは

イーサリアム(Ethereum)とは、スマートコイントラクト機能や分散型アプリケーション(dApps)を動かすことのできるブロックチェーンプラットフォームです。

プラットフォームとはサービスやシステム、ソフトウェアを提供したり運営するために必要な「共通の土台の場」であり、ここでは誰もが使える共通の開発環境を意味します。

イーサリアムはブロックチェーンのプラットフォームを指す言葉であり、イーサリアムブロックチェーン上で使われる独自の仮想通貨は「Ether(イーサ)」と言います。

厳密に言えば違うのですが、「Ether(イーサ)」のことをイーサリアムと呼んで使われることもあるので、会話の文脈で判断すればそこまで問題は無いでしょう。

イーサリアムという言葉は「Ether」とプラットフォームのどちらの意味でも使われることがある程度に思っておいてください。

イーサリアムはカナダ人プログラマーであるヴィタリック・ブテリン氏によって考案され、2015年にリリースされました。

ビットコインにはない「スマートコントラクト」という機能を実装したことで、ブロックチェーンで実現できることが増え、ブロックチェーンの可能性に大きく貢献しました。

イーサリアム基本情報

名称Ethereum
仮想通貨名Ether
シンボルETH
発行枚数上限上限なし
時価総額ランキング2位

イーサリアム(Ethereum)の特徴

イーサリアムの特徴にはこのようなものがあります。

特徴
  • スマートコントラクトを実装
  • DApps(分散型アプリケーション)が使える
  • ERC-20規格により誰でも独自トークンを発行できる
  • 送金処理が速い
  • 発行上限や半減期がない
  • PoWからPoSに変更された

スマートコントラクトを実装

イーサリアムの最大の特徴としてスマートコントラクトという機能の実装が挙げられます。

スマートコントラクトとは、ブロックチェーン上でプログラムによって決められた処理を自動的に行ってくれる仕組みです。

このスマートコントラクトの実装により、分散型アプリケーション(dApps)の実行や、NFT、DAO(分散型自律組織)などブロックチェーンを用いて様々なことを実現できるようになりました。

ブロックチェーンの歴史を変える革命的な仕組みです

DApps(分散型アプリケーション)が使える

イーサリアムはDApps(分散型アプリケーション)が使えるのも大きな特徴のひとつです。

DAppsとは、スマートコントラクトを利用することでブロックチェーン上で実現できるアプリケーションのことであり、分散型取引所(DEX)やブロックチェーンゲームなどのアプリケーションが開発されています。

ブロックチェーンはこれまでは主に送金にしか使われていませんでしたが、DAppsによってブロックチェーン上でいろんなことが実現できるようになりました。

ERC-20規格により誰でも独自トークンを発行できる

イーサリアムでは、イーサリアムブロックチェーンと互換性を持つ仮想通貨(トークン)をつくることができる共通規格「ERC-20」が用意されています。

これによって誰でも簡単に独自の仮想通貨を作ることができるようになり、企業やプロジェクトが資金調達のためのトークン(ICO)を発行したり、様々な独自トークンが発行されるようになりました。

ERC-20がきっかけで仮想通貨の種類は爆発的に増えました

送金処理が速い

イーサリアムは送金処理が早いことも特徴として挙げられます。

ビットコインでは約10分に1回の頻度で送金が承認されるのに対し、イーサリアムは約15秒に1回とビットコインと比べて送金処理が大幅に早いことで注目を浴びました。

発行上限や半減期がない

イーサリアムには発行上限や半減期がありません

ビットコインでは発行上限が2100万枚であり、4年に1度マイニング報酬が半減する半減期があり、これによって仮想通貨の希少性をもたせて価値が上がるといった仕組みになっています。

イーサリアムでは、発行上限がない代わりに2021年8月に実施されたロンドンハードフォークからバーン(焼却)が実装されました。

バーン(焼却)とは仮想通貨の運営者が保有している仮想通貨の一部を永久に使えないようにする行為のことであり、二度と仮想通貨が取り出せなくなるウォレット(バーンアドレス)に仮想通貨を送金することで行われます。

バーンにより供給量を制限することで通貨の希少性と価格の安定を担保することができます。

PoWからPoSに変更された

イーサリアムは、もともとコンセンサスアルゴリズムとして、ビットコインなどと同じマイニングによるPoW(Proof of Work)を採用していました。

しかし、2022年9月に行われた大型アップデート「The Marge」によって、コンセンサスアルゴリズムがPoWからPoS(Proof of Stake)に変更されました。

コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンネットワークにおいて、新たな取引内容をブロックとして追加する際のデータの真正性を担保するルールのこと

イーサリアムがPoWからPoSに移行した理由として以下のことが述べられていました。(参考記事:ヴィタリックが語るイーサリアムがPoSに移行する理由 – CoinPost)

PoWではマイニングによって仮想通貨が報酬として支払われる仕組みですが、マイニングに使われる電気代が環境に良くないことや、51%攻撃といったセキュリティ問題が課題点として挙げられています。

一方で、PoSは仮想通貨を保持することで報酬が得られるステーキングという仕組みであり、PoWと比べて99.95%もの電力を削減できる可能性があるとされていたり、51%攻撃に対するセキュリティコストがPoWの20分の1程度に抑えられるといった利点があります。

また、後述するスケーラビリティ問題に対しても有効的であるという理由からPoSへと移行されました。

スマートコントラクトの活用例

イーサリアムの最大の特徴でもある「スマートコントラクト機能」のおかげで以下のようなことが実現できるようになりました。

活用例
  • NFT(非代替性トークン)
  • DEX(分散型取引所)
  • DAO(分散型自律組織)
  • レンディング
  • BCG(ブロックチェーンゲーム)

NFTやDEX、DAOなどは仮想通貨業界を大きく変えた画期的な技術であり、最近注目を浴びているMove to Earnなどのブロックチェーンゲームもまさにスマートコントラクトのおかげで実現できています。

今後WEB3.0やメタバースなど様々な分野で幅広く活用されることが期待されています。

スマートコントラクトを実装したイーサリアムはまさに仮想通貨業界の革命児のような存在ですね!

イーサリアム(Ethereum)の課題点

現在イーサリアムが抱える課題点として以下の2つが挙げられます。

イーサリアムの課題点見出し
  • スケーラビリティ問題
  • 流通量の減少

スケーラビリティ問題

スケーラビリティ問題とは、特定のブロックチェーンに利用者が集中し過ぎることで、取引処理の遅延や手数料の高騰が起きてしまう問題のことを言います。

イーサリアムは、スマートコントラクトによって、分散型金融(DeFi)システムやNFT(非代替性トークン)など仮想通貨業界に革新的な技術を提供できるようになりました。

一方で、ユーザーが急激に増加したことや、スマートコントラクトは情報量が多くなる傾向にあることから、ネットワークが非常に混雑し、取引手数料であるガス代が高騰するといった問題が生じました。

現在、コンセンサスアルゴリズムがPoSに移行されたことにより、ガス代は低下しており、今後スケーラビリティ問題が解決できるか動向が注目されています。

流動性の減少

イーサリアムが採用したPoSのステーキングでは、長期間にわたって仮想通貨を保有していた方が有利になるといった特性があり、短期間で売却しようと考えるユーザーが減ってしまうことが考えられます。

イーサリアムではPoSに移行したことで、PoWと比べて新規発行量が減り、手数料が安くなることでバーンする量が減るため、全体として流通量が減少してしまうことが考えられます。

イーサリアムは手数料(ガス代)の一部をバーンする仕組みになっています。

こうしたことからイーサリアムは通貨の流動性が下がるのではないかと懸念されています。

通貨というのは、流動性が高まり利用者が増えてこそ発展するものですが、流動性が下がることで今後どのようになっていくか注目がされています。

イーサリアム(Ethereum)の歴史

イーサリアムの歴史を年表形式でまとめました。

年月日出来事
2013年11月イーサリアムのホワイトペーパー発表
2014年7月イーサリアムのICOが実施
2015年7月イーサリアムが一般公開
2016年3月大型アップデート
「ホームステッド」実施
2016年4月The DAOがICO実施
2016年6月The Dao事件が発生
2016年7月ハードフォークが実施
2017年10月大型アップデート
「ビザンチウム」実施
2019年3月大型アップデート
「コンスタンティノープル」実施
2022年9月大型アップデート
「The Merge(マージ)」実施

イーサリアムの歴史については長くなってしまうので、別の記事で詳しく紹介したいと思います。

イーサリアム(Ethereum)を購入する方法

イーサリアム(ETH・Ether)は世界中の多くの仮想通貨取引所で取り扱われており、長期保有での投資目的やDe-fiでの利用、ブロックチェーゲームのために購入など様々な用途で人気の通貨です。

日本円でETHを購入するには国内の仮想通貨取引所の口座開設が必要になります

仮想通貨初心者の方にはコインチェックがおすすめです。

オススメ国内取引所
コインチェック
  • 初心者にも使いやすい
  • 日本円で仮想通貨を購入できる
  • 仮想通貨の取扱銘柄が豊富
  • スマホアプリが使いやすい
  • 提供サービスが豊富

イーサリアムを購入して仮想通貨投資を始めてみたい!という方は参考にして頂けたらと思います。

イーサリアム(Ethereum) まとめ

この記事では仮想通貨時価総額ランキング2位のイーサリアムについて解説しました。

イーサリアムはスマートコントラクト機能を実装し、仮想通貨の可能性を大きく広げてくれた素晴らしいブロックチェーンプラットフォームです。

NFTやDAO、ブロックチェーンゲームを扱う上でどういったものなのかを知っておくことは非常に大切です。

ぜひこの記事を参考にして頂けたら幸いです。

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